手作り絵本作り方教室 創作と製本

手作り絵本には、芸術作品とも言えるような手作り感満載の素晴らしい絵本があります。
でも私が目指したのは、それとは正反対の「手作りに見えない絵本」でした。
とても手作りには見えないけど主人公はうちの子、みたいな本を作ろうとしてきました。
手作り感を追求するか市販本に近づけるかでは、原稿の作り方が違ってきます。
これまで、小学生から７０代の方まで、大勢の人が絵本講座に参加して下さいました。
その作品をお借りして、原稿の作り方を説明させていただきます。

手書き原稿をそのまま製本

手作り感が前面に押し出されます。

カラフルで自由奔放な絵に手書きの文字。高校生の作品です。
手書きの絵本には、印刷本にはない魅力があります。


こちらは、図形のグループ分けを説明したユニークな本です。
文字はＰＣで印刷した文字なのですが、グループのくくりに毛糸を使っています。糊付けされた毛糸が手作りを主張しています。

印刷文字に手描きの絵

先に文字だけを印刷して、余白に絵を描いたものです。
こちらは、色鉛筆かクーピーで描いています。
本文の綴じ方によってはサインペンや水彩も可能です。


文章が印刷文字だと、ずいぶん印象が違ってきますね。
でも絵は、肉筆のほっこりした優しさが伝わってきます。

文字も絵も印刷

一見、出版本のように見えます。
こちらは、お孫さんの絵をスキャナで取込み、Wordに載せて印刷しています。
「Excel写真絵本講座」ではExcelを使った原稿の作り方を説明しています。
スキャナがない場合、絵を写真に撮って、画像データとしてWordやExcelに入れることが出来ます。

こちらは手描きの絵を画像ソフトで切り抜いて、Excelに入れています。
画像ソフトがあると、絵の編集がとても楽になります。
画像ソフトはプロ仕様の高価なものから、比較的手頃なものまであります。フリーソフトもありますよ。

コピー機印刷

最後に、コピー機を使った原稿作りを紹介します。
手書き原稿をコピーして副本を作ることが出来ますが、それとは違います。

こちらは、１冊の本の中の２つのシーンです。
文章はWordで書いてコピー用紙に印刷しています。絵もやはりコピー用紙に描いています。
必要部分を切り抜いて、コピー用紙に貼り付けて編集し、ＯＫなら絵本の用紙にコピーします。
そうすると、画像ソフトで編集して印刷したかのような仕上がりになります。

厚紙コピーが出来るコピーサービスが増えましたね。
ただ、コピーはやはり色合いが原画と異なるので、色使いを重視したい作品には向かないかも知れません。