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手作り絵本作り方教室 創作と製本

製本の基礎知識EADLINE

1.本の構造 2.材料道具

各部の名称

写真は、ハードカバー製本の絵本です。


簡易製本の場合は、「ミゾ」や「チリ」はありませんが、その他各部の名称は、ハードカバー製本に準じます。



本文と表紙

製本は、本文(ホンモン)部分と表紙部分に分けて考えると、分かりやすいと思います。


本文の作り方には、中綴じ/平綴じ/貼り合わせる方法 などがあります。
表紙の作り方には、厚紙の表紙/ハードカバーの表紙/布張りの表紙 などがあります。
本文と表紙をそれぞれ準備しておき、ドッキングさせます。その接合面になるのが「見返し」です。

本文の作り方と表紙は、自由に組み合わせることができます。
上の写真は、貼り合わせで作った本文にハードカバーの表紙を合わせて、ハードカバー製本になります。
表紙に厚紙を使えば、並製本(簡易製本)になります。
ただし、本文が中綴じで並製本にする場合は、本文と表紙を一緒に中綴じするのが一般的です。

本文の綴じ方

見開きの左右のページを合わせて1つのシーンとし、シーンを単位として説明します。
図は、@〜Dまでのシーンの横書き絵本を上から見た状態を表しています。


中綴じは用紙の中央を綴じるので、用紙を1枚追加するごとに2シーンずつ増えます。言い換えれば、1シーンだけ増やすことは出来ません。
また、1枚の用紙の左右が別々のシーンになるので、内容の構成・シーン割を、きっちりしておかないとなりません。

平綴じは、用紙の追加や削除がその用紙だけで出来るので、構成は中綴じより楽です。

貼り合わせ綴じは、好きな枚数だけシーンを綴じられるので、先に絵がある場合や、子どもが絵本を作る場合は、この方法が良いと思います。絵を差し替えるような時も、1つのシーンだけで済みます。

そのほかの特徴として、中綴じは構成的には一番難しいですが、読むときに開きやすく、見た目も良いと思います。
平綴じは、読むときに若干開きにくいという欠点があります。
貼り合わせ綴じは、各ページを糊で貼り合わせるので、用紙が薄いと小口が波立つことがあります。



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