本文へスキップ

手作り絵本作り方教室 創作と製本

簡単ペーパーバック製本EADLINE

こんな感じの本になります


貼り合わせ綴じの本文に厚紙の表紙を付けています。
スティック糊だけで仕上げますが、立派な本になります。作品を早く形にしたい方には、ぜひお勧めです。

道具と材料


書けないボールペンは、折り筋を付けるのに使います。糊は水分が少ないスティック糊が適しています。
そのほか、ティッシュペーパーと湿ったハンカチ、糊の下敷き紙、重石になる本など用意します。


本文……画用紙、上質紙135kg(はがきくらいの厚さ)など、数枚〜10数枚程度。片面だけに絵を書きます。
見返し…本文と同じサイズの用紙2枚。省略も可能です。
表紙……カラーケント、レザックなどの厚紙。絵を書くときは地の色が薄いものにします。



本文作り

@ 折って揃える

絵が書かれている面を内側にして、ピッタリ二つに折ります。順番に揃え、最初と最後に、同様に折った見返しを合わせます。

下の図は用紙を天(上)側から見たところです。横書きと縦書きでは並び方が反対になります。


A小口を貼る
きちんと揃えて、折り山側(背)をクリップで留めます。

貼る場所を確認します。糊を付けるのは、最初に見返しの外側面1カ所と、あとは絵が描かれていない裏面ばかりです。
台に糊が付かないように、下に紙を敷きます。
左手で見返し以降の全ページを持ち、右手で見返しの外側面から糊を塗ります。

糊を付けすぎると小口が延びて波打ってしまうので、5o幅くらいにします。中央から上下に向かって塗ると、天地に糊が溜まらず綺麗に塗れます
1枚塗れたら、左手から1枚はずして貼り付けます。さらに1枚はずしてまた塗ります。それの繰り返しです。
最後まで貼れたら、余分な糊を取ります。

机の上に平らに置いて押し、にじみ出た糊をティシュペーパーや湿ったハンカチで拭きます。
つぎに、貼り合わせたページを1枚ずつ、丹念にティシュペーパーでふき取ります。最後にそれぞれのページがくっつかないのを確認します。

A背を貼る

方法は小口と同様ですが、背は折り山ごとの貼り合わせになります。糊は小口より少し多めに付け、しっかり貼るようにします。
全部貼れたら、平らに重ねて押し当て、にじみ出た糊を拭き取ります。



表紙付け

@準備  横書き本で図解しています。

表紙用紙を図の大きさに切り、裏面に、書けないボールペンで折り目の筋を付けます。折り目は、背の両側と、うら表紙側の背から5oの位置の3本です。
折り目に定規を当てて折るときれいに折れます。


表紙で本文を包むと、このようになります。

Aおもて表紙貼り
おもて表紙を上にして台の上に置き、そっと表紙を開きます。

見返しの外回り1pくらいの幅に糊を塗ります。再び表紙を伏せて押さえます。

Bうら表紙貼り
次に、うら表紙が上になるように本を置き、うら表紙を開きます。

今度は、見返しではなく、うら表紙に糊を塗ります。うら表紙の折り山を盛り上げるようにして、折り目の際までしっかり糊を付けます。背と折り目の間の5oは糊を付けません。
背を包むようにして、うら表紙を乗せて貼り合わせます。


背と背側の5oに糊を付けないのは、本を開いたときに、表紙の背を浮かせるためです。この遊び分がないと、何度か開くうちに糊が剥がれてしまいます。

最後に重石


糊がはみ出て重石に付かないように、余分な糊をふき取ってください。
ひと晩おもしをすると、ピタッとしっかりした絵本になります。
これで完成!!



バナースペース

手作り絵本作り方教室 創作と製本

管理人